サプリメントの壺
サプリメントとは
サプリメントは、ビタミンやミネラル、タンパク質やアミノ酸、脂肪酸、食物繊維といった栄養素、ファイトケミカル(植物の抗酸化栄養素の総称)や西洋ハーブ類、その他の動植物の有効成分など、体に有用とされる物資を含む食品です。
英語では、ダイエタリー・サプリメント、日本語では栄養補助食品と呼ばれます。
サプリメントは、体の健康な成長や発達、健康の維持に必要な栄養成分の補給を目的としたものです。成分の多くは通常の食品に含有される栄養素ですが、ハーブサプリメントの場合には、そのハーブ特有の成分も含まれます。
サプリメントと医薬品との違い
サプリメントは食品として分類されるため、医薬品のような服用方法は記載されていません。また、特定の用量や用法が厚生労働省によって認可されたわけではありませんので、同じ主成分の製品であってもメーカーごとに主成分の含有量に多少の違いがあります。
サプリメントのパッケージの見方
サプリメントを選ぶ際には、外装やラベル、カタログをよく確認しましょう。
まず確かめるのは、内容成分と含有量です。商品名が栄養素やハーブ類の名称と異なるため、そのサプリメントがどのような有効成分をどのくらい含んでいるのか、内容成分と含有量を見ることで確かめられます。
また、栄養成分も参考にしましょう。エネルギー量(カロリーまたは熱量)、タンパク質や脂質、糖質(炭水化物)といった主な栄養素別に成分が表示されているはずです。
次に原材料がきちんとしめされているかも必ず確認します。なお、原材料として使われている個別の成分の働きについては、あまり神経質になる必要はないでしょう。ただし、過去に医薬品や食品でアレルギー症状が生じたことのある人では、サプリメントに使われている原材料でも同じ症状が出る可能性があります。
さらに、パッケージやラベルに、賞味期限、保存方法、製造あるいは販売業者の連絡先が明記されているかも確認しましょう。
サプリメントの形状
一般的なサプリメントの形状として、錠剤、カプセル入り、ドリンク剤などの液体、粉末や顆粒などがあります。
また、錠剤に成型したビタミン類などのサプリメントでは、チャアブルタイプといって噛み砕いて摂る種類もあります。
吸収の速度はそれぞれの形状によって異なり、一般的にはドリンク剤のほうが吸収が速いといわれています。
ところで、日本製と米国製では、サプリメントの大きさがかなり異なります。
米国製のサプリメントの中には非常にサイズが大きく、飲み込みにくいものがあります。米国製のサプリメントをそのままの形状で輸入販売している日本のメーカーもあるので、購入の際は形状を確認しましょう。
ハーブサプリメントの特徴
ヨーロッパの他、世界各地に由来する薬草(ハーブ)が、サプリメントとして利用されるようになりました。
ハーブサプリメントでは、錠剤やカプセルの他、チンキ(チィンクチャー)、搾汁液などの形状があります。
ハーブサプリメントの売上別に見ると、カプセルがもっとも多く、錠剤が続きます。
カプセルは、ハーブのもつ不快な匂いや味、刺激性などを防ぐ目的で使用されます。ハーブサプリメントで錠剤よりもカプセルが好まれる理由は、不快な匂いがないことや飲みやすさにあるようです。
ハーブサプリメントに見られるチンキという形状は、原材料のハーブをエタノール抽出して得られるものです。アルコールの濃度を調整することで、、水溶性から脂溶性までさまざまな成分を抽出できるメリットがあります。
ハーブサプリメントでは、その製品がどのように作られたか、つまり栽培方法や抽出方法、および製品の形状などが重要です。
現在、ハーブ類の有効成分が特定されるつつあり、そのデータに基づいてハーブサプリメントの規格化が進んでいます。
一般に、ハーブ類は製品による品質の差が大きいため、信頼のおけるメーカーのものを使用するほうが好ましいでしょう。
ハーブサプリメントとハーブティーの違い
ハーブ類の効果を得るためには、抽出方法や製品の形状が重要です。
ハーブティーは、ハーブの乾燥粉末を熱湯で抽出する方法になるため、溶出した水溶性成分が作用を発揮します。また、ハーブのもつ香り成分が、嗅覚に関連する神経を介して作用することもあるでしょう。
したがって、水にはあまり溶解しない成分が有効成分であるハーブの場合は、ハーブティーという形状がありえないことになります。
有効成分が水溶性でないハーブには、セントジョーンズワートやイチョウ葉エキスがあります。
このように、ハーブティーには、他の形状のサプリメントと同じ効果が得られないこともあります。
しかし、ハーブティーは、嗜好品として効き目が穏やかなので、子どもを対象にする場合にはよい選択肢といえるでしょう。
さらに、ハーブの精油成分は、エキスなどのサプリメントでは失われますが、ハーブティーによって得られます。
これは、エキスを抽出して濃縮する過程で精油成分の多くが失われてしまうためです。
したがって、ハーブ特有の香りを出す精油成分は、濃縮エキス粉末のカプセルや錠剤ではなく、効果を得るにはハーブティーを利用することになります。
参考文献「サプリメント事典」平凡社
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